研究詳細

時間・空間分解レーザ分光により探るオプトエレクトロニクスの世界
時間分解分光用レーザシステム。チタンサファイアレーザとその再生増幅器から構成され、200フェムト秒(1フェムト秒は10-15秒)の光パルスを発生する。
電気エネルギーを光エネルギーに変換する発光ダイオードやレーザダイオード(電光変換デバイス)、それとは逆に、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池やフォトダイオード(光電変換デバイス)、いずれも私たちの身の回りで幅広く利用されている半導体製品です。このような半導体を利用した光デバイスを実用可能にしたオプ卜エレク卜ロニクス(光電子工学)は日本が世界に誇る研究開発分野です。
私たちの研究室では、時間分解および空間分解レーザ分光法を利用して、半導体の光物性に関する実験的研究を行っています。特に、励起子(電子と正孔がクーロン力により結合した擬似粒子)に着目し、半導体中に高密度の励起子が生成された際に発現する光物理現象の解明を行っています。将来的には、励起子光物性に関する基礎研究とデバイス応用研究との融合を図り、励起子を利用した高機能かつ高効率な発光、受光デバイスの実用化を目指しています。

山田 陽一

Yamada Yoichi

研究関連キーワード
  • 光物性
  • 電気・電子材料
  • 薄膜・量子構造
  • 半導体